『Ultima Online』からMMOをはじめて十数年。
現在は『黒い砂漠』をプレイしている。
思えば遠くまで来たものだが定期的に沸いてくる”理想のMMO”について、”私が1つのタイトルを長く遊ばなくなった理由”を考えてみようと思う。
『Ultima Online』は休止期間なしで2年弱、復帰と休止を繰り返しトータル4年程遊んでいた。
当時はMMOやネトゲどころかインターネットというものが目新しいものだった。
検索したところで情報はあまり多くなく、ほぼ手探りあるいはゲーム内の誰かに教えてもらうことでなんとか遊べていた。
最初の1年はパソコンに慣れる事、インターネットに慣れる事、ネットゲームに慣れる事、Ultima Onlineの世界に慣れる事を順番に学んでいった。
それぞれのステップが新鮮で楽しいものだった。
UOを長くプレイできた理由の1つがこのステップのおかげだと思っている。
今となってはパソコンにも慣れ、インターネットも日常的に使っており、ネットゲームも腐る程プレイし、新規タイトルだとしても大体のシステムはすぐに理解出来る。
そうなるとUOでの導入部分に費やしたようなプレイ時間が必要無くなってくる。
現在遊んでいるゲームが初のMMOですという人を見ていると何事も新鮮と驚きに満ち溢れているようで羨ましい限りである。
上記の導入部分を終えた状態ではじめたのがそれ以降のMMO。
UOと平行していた時期もあった『EverQuest』については英語であり、システムも大きく違ったので導入部分やそれ以降でもかなりの時間を費やした。
EQはゲーム内容自体もハードで敷居が高かったので実際にゲームをプレイしていた時間はかなり長かったと思う。
それ以外の纏まった時間遊んでいたゲームは『World of Warcraft』をトータルで2年弱。
『Guild Wars 2』を1年弱。
長く遊んだなと思うのがこの程度しか思いつかない。
それ以外のタイトルはコンテンツが少なすぎてすぐに遊ぶものが無くなってしまったり、すぐに運営が終了しそうな長く遊ぶ価値のないものだったり色々だった。
何よりMMOは人が多くてなんぼだと思っており、沢山のタイトルがある中で私が魅力を感じる人の多さというのは一瞬なのかもしれない。
そんなライバル多きMMO界でも沢山の人を楽しませ続けるタイトルもあるし、運営・開発の能力により人を減らすタイトルもある。
プレイヤーを楽しませ続ける情熱と体力を持った運営が長く遊ぶ上で必要な要素だと思う。
EQの話で”実際にゲームをプレイしていた時間”と書いたが私はUOの時にそうであったようにそれ以外の部分が一番ゲームの寿命を延ばすのに重要だと思っている。
所謂レベル上げや狩りなどをしていないがゲームには接続し楽しんでいた時間。
UOでその時間に何をしていたかと考えたら一番人の多い銀行の周りで他人の会話を眺めていたり、友人の家の周りに樽をしきつめたりしていた。
通常では踏み入れない場所に行ったり、他人がマークしたであろうリコール場所に延々と立ってブロックしたり、他人の家の伝言板に知り合いかのようにフレンドリーに書き込みをし家主を困惑させるのも楽しかった。
これらは全てゲームの進捗には影響しないがUO人生の寿命を延ばしたことは間違いない。
今の私のプレイスタイルを知る人には理解し難いとは思うが全く知らない赤の他人とのコミュニケーションはMMOの楽しみの1つだということは理解している。
しかし環境が変わったのか私が変わったのかは判らないが巷に溢れる赤の他人の会話は延々と自慢話だったりすぐに煽れば良いと思っていたりと全く魅力を感じなくなってしまった。
結果コンテンツを消化するだけのプレイになり底が見えて辞めてしまう。
FF14では少し期待していたが今の私ではコンテンツを消化するプレイしか出来なかった。
ゲームシステム的には目新しく魅力を感じるタイトルは今後も多い。
しかし”実際にゲームをプレイした時間”だけではなくそれ以外の部分も充実出来ないと私の理想のMMOは達成されないかもしれない。
どちらの欲求も満たしてくれそうなタイトルはいくつかあるが待ってばかりいてはいつかリアルの寿命が尽きてしまうので程々に気にしながら待とうと思う。
私のMMOの旅はもう少しだけ続く。